窓辺の春
*
「……ええ~? まだなくなってないよお~?」
「でも僕は、あいつがこの雪解けをここで見られなかったことが一番悔しいや。」
「……そんな、いつまで経っても不完全で不合理な世界が大嫌いで大好きな、諸君の勝利さ。」
「たとえ、残されたのがたった十秒だって構わない。最期まで……俺、と、笑っては、くれないか……」
「ジェームズ・クローヴのことは忘れて生きるんだよ。」
「わすれてほしくなんか、ないくせに……」
そうして、できれば……一生、ジェームズ・クローヴという最低な男のことを、忘れないでほしい。
──やっぱさ、リリー・ウォーカーは最期まで、すっごく幸せな女の子だったよ!
ホーム
人物、設定資料
本編
スチル
探索記録
もっと見る